た。
「このあたりもまだ危険らしい。もっと遠くへ行こう」
博士はメバル号をさらに沖合へはしらせた。
「その陰謀者は、なぜ姿を見せないのかね」
僕はたずねた。
「なぜだか、われわれには、まだ分っていない。自分たちの姿をわれわれに見せることを極端《きょくたん》にきらっているのだろうが、なぜそうなんだか見当《けんとう》がつかない」
「で、その陰謀者たちは、君たちに対して何を計画しているの」
「その方はうすうす分るんだ。ちょっと耳を貸したまえ」
と、博士はふかい用心ぶりを見せて僕の耳に口を近づけた。
「つまりね、彼奴はわれわれの海底都市を覆滅《ふくめつ》しようとしているのにちがいない。覆滅だ。分るかね、この海底都市を大破壊し、われわれを死滅させようと考えているんだと思う」
「ふうん、それがほんとうなら、けしからん話だ」
「そうだ。けしからん話だ。せっかく平和|裡《り》に、高度の文化のめぐみをうけてくらしている、われら海底都市住民の生存をおびやかすなどとは、許しておけないことだ」
「それなら、早速《さっそく》彼等に対抗したらいいではないか。彼等を追払ったがいいじゃないか」
「それが考えもの
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