くしゃりとおしつぶしそうである。
「でも、水圧というものは、深度によって一定なんだから、艇の構造をそれに対して十分に耐える設計にしておけば心配ないわけでしょう」
 と、僕はちょっと理科の知識をふりまわした。
 すると博士は首を左右にふった。
「いやそんなかんたんなことじゃない。ここらの海中では、水圧嵐《すいあつあらし》が起こるんだ。水圧嵐が起こると、水圧が急にふだんの三倍にも四倍にも、時には何十倍にもあがる。そういうときには、どんな堅固《けんご》な潜水扉も卵をおしつぶすようにやられてしまう」
「なんでしょうね、その水圧嵐の原因は……」
「そのことじゃ。わしが日頃からひそかに注意を払って調べているのは。そして君に相談したいことがあるといったが、そのことにも関係しているんだ。要《よう》するに、われわれの今すんでいる海底都市は何者かによって狙《ねら》われているような気がするんだ。われわれはゆだんがならない。詳《くわ》しいことは、中へ入ってから話そう。さあ、早く入りたまえ」
「大丈夫ですかね、このメバル号も水圧嵐にあって、ひとたまりもなく潰《つぶ》れてしまうのではないですか」
「いや、その心配
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