るべく広い布《きれ》であった。それにつづいて蓆《むしろ》か綿か、さもなければ濡れた畳であった。
二人は眼を光らせて、それ等のものを探して歩いた。はじめは、焼け跡に立ちかけている本物のバラック建の家や、河や溝の中を探しまわっていたが、そのうちにそんなところよりもむしろ罹災者《りさいしゃ》あての配給品が集まってくるところの方に、物資が豊かであることに気がついた。それは多くは橋の袂《たもと》とか、町角《まちかど》とかに在った。
欲しいものは、たいてい重かった。二人の力はすぐに足りなくなった。一つの俵を引きずって帰っては、また駈け足をしていって、別な一つの函を担いで帰るという有様だった。
でも人間の一心は恐ろしいもので、かなり豊富な畳建具の代用材料が集まった。そのときはもう日がすっかり傾いて、あたりはだんだん暗くなっていった。
二坪ばかりの小屋のうち、僅かに一坪ほどの床めいたものを作り、その上に俵をほぐして、筵《むしろ》を敷いた。その上に藁《わら》を載せた。どうやら寝床のようなものが出来た。
まだ作らなければならぬものが沢山あったけれど、もうあたりが暗くなって駄目だった。途中で貰って
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