上に腹匍《はらば》った。
とたんに、どどどどーンと、ぶっつづけに大爆音が聞え、耳はガーンとなってしまった。そして、あたりは火の海となったかと思われた。それをきっかけのように、ひっきりなしに砲弾と爆弾とが降って来た。身を避けるものは何もない。彼は灼鉄《しゃくてつ》炎々《えんえん》と立ちのぼる坩堝《るつぼ》の中に身を投じたように感じた――が、そのあとは、意識を失ってしまった。
不図《ふと》、気がついたときには、あたりの風景は一変していた。附近一帯は、炎々たる火焔《かえん》に包まれていた。屋上は、半分ばかり、どこかへ持っていかれてしまっている。
彼は、むくむくと起きあがって、空を見上げた。高射砲弾は、盛《さか》んに頭上で炸裂《さくれつ》していた。照空灯《しょうくうとう》と照明弾とが、空中で噛《か》み合っていた。その中に、真白な無数の茸《きのこ》がふわりふわりと浮いていた。落下傘部隊《らっかさんぶたい》であった。ドイツ軍の上陸は、遂《つい》に開始せられたのであった!
「おお、落下傘部隊《デザント》が下りる。ああ、ダンケルク戦線そっくりだ!」
ああダンケルク戦線! 彼は全身に、電撃をうけ
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