ている山ノ井に話しかけた。
「さあ、どこへ行くのかわからないらしい。ほら、カロチ教授がいったろう。宇宙さすらいの旅に出るんだというから、あてはないんだよ」
「あてがないとは心細いねえ」と、川上もいつになく元気がない。
「いつになったら、地球へもどることができるのだろう」
「さあ、それもわからない。ジャンガラ星としては、わが太陽系に迷いこんで来てのことだから、わが太陽系なんかにみれんはないわけだ。だからわが太陽系にさよならをして、ずっと遠方のほかの太陽系へ行ってしまうかもしれないぬ」
「それじゃますます地球へもどれなくなるわけだねえ。千ちゃん、なんとかして早く一度だけ地球へ帰ろうじゃないか」
「うん。だがカモシカ号は、あのとおりこわれてしまって役に立たない。つまりぼくたちはこのジャンガラ星から抜けだすことができないわけさ」
「いやだねえ。何とか、くふうがないものかしらん。……あっ、そうだ。いいことがある。ねえ千ちゃん。カロチ教授を説いて、ジャンガラ星を地球へ着陸させてもらおうや」
「地球へ、この星を。でも、教授はしょうちしないだろう」
「うまく話せばわかると思う。つまりわが地球の上には、
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