はなくて植物なんだ。その植物も、陸の上に生えているものではなく、海水の中に発生した一種の海藻《かいそう》だったんだ。その海藻のあるものが、ふしぎな機会にめぐまれて、自分で動きだした。それからだ。この海藻が、ぐんぐんと高等生物になっていったのは。どうです、聞いていますかね」
教授は大きな目をぐるぐるまわして二少年の顔を見た。
「ああ、聞いていますよ」
「ふしぎな話ですね。あなたがたが植物から出た動物とは? しかしへんだな、植物はどこまでいっても、植物であり、動物はどこまでいっても、動物でしょう」
ポコちゃんは信じられないという顔だ。
「それはそうです。しかし動物も植物も、これをひっくるめて生物というでしょう。それから動物でも動かないものがあり、また植物でも動くものがあります。地球にあるものでいうなら、ホヤ[#「ホヤ」に傍点]という動物は、岩の上にとりつくと、一生涯《いっしょうがい》そこを動かない。それに反して植物のハエトリ草はさかんに動きます。タンポポの実は風に乗ってとぶし、竹の根など、どこまでものびていく」
「ああ、そうか」
「それから鯨というほにゅう[#「ほにゅう」に傍点]動物《
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