すっかりのぼせあがって、まっかな顔をして、鉄の棒らしいものでまわりの草木をなぎたおしている。それを遠くからとりかこんで、このジャンガラ星人《せいじん》たちがわいわいさわいでいる。
 かけつけた川上少年は、この場のすさまじいありさまに、何から手をつけたらいいのか、ちょっと迷った。こんなことなら、カロチ教授の手をひっぱって、ここまでとんでくればよかったと思った。
 さかんにはやしたてる星人たち。みんな怒《いか》りの絶頂《ぜっちょう》にあることは、その顔色がエビガニ[#「エビガニ」に傍点]のように赤黒くなっていることによっても知れた。かれらは、だんだんと包囲の陣をちじめて、つかれをみせている山ノ井にせまっていく。このままでは、たいへんなことになる。川上少年は決心をして、もうひととびとんで、山ノ井のそばへおりた。
「千ちゃん。いったいどうしたんだい」
 川上は、山ノ井のうしろへよって、肩をたたいた。山ノ井は、はっと身をちじめ、おそろしそうに、うしろをふりかえった。が、その目はきゅうにかがやいた。
「おおポコちゃん、ポコちゃんじゃないか。それともぼくは夢を見ているのか……」
「夢じゃないよ。ほん
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