いさみたちました。
「帆村君、はやく来いよ」
兵曹長の眼はかがやき、胸はおどります。この白骨島に不時着してからこっち、おもいがけなく戦友の姿をみたものですから、これほどうれしいことはありません。やがて、人影はだんだん大きくなりました。
「おお、小浜兵曹長! よく生きていたなあ」
そういって飛行服の勇士の一人がずかずかとよって来ました。それをみると小浜兵曹長は、
「あっ、塩田大尉! 上官でありましたか」
とさけびました。うれしさのあまり、両眼からは熱い涙がどっと湧《わ》きいでました。だきつきたい心を一生懸命おさえて、兵曹長はその場に気をつけをして、さっと挙手の礼をおこないました。
塩田大尉は、たいへん満足そうに敬礼をかえすなり、兵曹長の手をしっかり握り、その逞《たくま》しい肩をたたいて、
「よくまあ無事に生きていたなあ。貴様からの無電が艦隊にはいって来たときには、それを聞いて皆《みな》泣いてよろこんでいたぞ」
といって、大尉がうしろをふりかえると、そこには待っていたなつかしい隊員が、わあっといって小浜兵曹長のまわりをとりかこんで、抱かんばかりのよろこびです。兵曹長はこのとき、姿
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