の鍵がぴったりはいったりするところから考えると、大利根博士と怪塔王とは、なんだか深い関係があるようにおもわれます。
その深い関係とは、はたしてどんな関係でありましょうか。
重い壁扉はぎりぎりぎりと上へあがっていきました。そしてとうとう壁だったところが、すっかり開放しになりました。
いまこそ、室内がよくみえます。
おおその部屋は、ちょっとした倉庫ほどもあるひろい部屋です。しばらくあけたこともなかったとみえ、中からはぷーんとかびくさい臭がただよってきました。
「こら、出てこい」
塩田大尉は、暗い部屋に向かって叫びました。しかし室内はたいへんしずかでした。
2
「誰もいないようだ」
塩田大尉は、一彦をふりかえっていいました。
「でも、中が暗くて、よくわかりませんね」
「待った。そこに電灯のスイッチが見える。いまつけるから――」
と、壁の内側にあったスイッチをおしますと、室内は、ぱっと明かるくなりました。
「ほう、あれは何だろう」
塩田大尉は、その部屋の真中に、横だおしになっている妙な機械のそばによりました。
「なんでしょうね」
一彦も、そばによって、その機械を
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