テッド隊長はいそがしかった。繋留《けいりゅう》索は、はじめはとても本艇からはなすことができないほど強いもので、それをたち切ることをだんねんしていたが、テッド隊長はガンマ和尚がいったことばに希望を持ち、隊員をなおも繋留索のところへいかせて、それをたち切る作業をつづけさせた。
「サミユル先生は、どうされたろう」
テッド隊長はもう一つ気にかかっていたことを口にした。こっちから連絡にだしたロナルドとスミスが、途中でああいうことになったため、サミユル博士は待ちぼけをしているであろう。そこで無電をかけてみると、博士はついに待ちあぐねて、部下十名とともに、こっちへでかけたという。博士は、まもなく姿を見せた。息せききって、テッド隊長のところへとびこんできた。
「燃料がないのだ。すこしもないのだ。きみのところもじゅうぶんでないだろうが、できるだけわけてくれたまえ。わたしは、乗組員たちを見殺しにすることができない」
放射能物質であるその燃料は、本艇でもじゅうぶんな貯蔵がなかった。それは怪星ガンに捕獲される前後に、ひどく使いすぎてしまったからだ。といって、テッド隊は『宇宙の女王《クィーン》』号を救いにき
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