けて、いままでの文化記録を大至急、あなたのところへはこびこませることにします。どうぞ、よろしく。もう時間もないのです」和尚は席から立ちあがった。
「待ってください、ガンマ和尚。あなたは、われわれが、ふたたび地球へもどれるものと思っていられるようだが、われわれはそんなことができようとは、考えられないのですがね」
「いや、機会はかならずきます。あなたがたは優秀な人たちです。あなたがたが、機会をつかまえそこなうということはないと信じます」そういったときガンマ和尚は、電気にうたれたように身体をびくっとふるわせた。かれは席をはなれた。
「わしはじぶんの部署へもどらねばなりません。では諸君の幸運と冷静と勇気とを祈りますぞ」
ガンマ和尚とその部下は、風のように、部屋から走り去った。
大団円
その直後、事態はきゅうに重大となった。アドロ星の撃ちだす破裂弾《はれつだん》の射程《しゃてい》が、いまやガンマ星にとどくようになったらしく、しきりに空気は震動し、本艇はゆさゆさと揺れだした。また、ときおりどこからさしこんでくるのか、目もくらむほどの閃光《せんこう》が頭上で光ることがあった。
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