地球人の生命はもろい。わたしたちにはたえられる熱にも電気にも、光りにも空気密度にも、地球人の体質ではたえられない。お気の毒でなりません」ハイロは、さっきから妙なことをいっている。
「なにをいっているんだい、ハイロ君。そんなことよりも配置はどこなんだか、はやく教えたまえ」
「原子熱四百万度管区第十三区です。では三根夫さん。あなたの幸福と平安を祈ります」
「あッ、待ちたまえ」と、三根夫は、ハイロのほうへ腕をのばしたけれど、ハイロはもうふりむこうともせず、いそいでかけだしていった。そうしてその姿は、地階の下深くつうずる『動く道路』の乗り場をしめしている傘状《かさじょう》の塔のなかへ消えた。ハイロがいったように、これがかれと三根夫のさよならとなったことは、後になってそれと思いあたるのであった。
無人《むじん》の辻《つじ》
ひとりぽっちになった三根夫は、街をどんどんかけていった。
無人《むじん》の境《きょう》だった。ただどの店も、いつものように明かるい照明の下に美しく品物をかざっていた。ふしぎな光景だった。
「テッド隊長や帆村のおじさんたちはどうしているだろう」
一刻もはやく
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