まであげて宇宙を飛ばなくてはならないのです。スピードがあがらなければ、いっさい生物も機構も、そしてすばらしいガン星の歴史もまったく失われてしまうのです」いつもはのんき者に見えていたハイロが、深刻な表情を見せる。
「あれだね、さっきちょっと聞いたけれど、本星はアドロ彗星に追っかけられているんだそうだね」
「それを知っておいででしたか。三根夫さん。わたしはここでお別れしますよ。おくればせながら、わたしは配置へいそがねばなりません」ハイロはかけだそうとする。
「おっと、ハイロ君。ちょっと待ってくれたまえ。きみの配置はどこなの。あとでたずねていきたいから……」
「だめです。とてもこられませんよ。たとえきても、地球人の肉体では、生きていることができない場所です」ハイロはおそろしいことをいう。
「へえーッ。地球人は生きていられないというのかい。まるで地獄みたいなところなんだね。そういわれると、ますます聞きたくなる。いったいどこなんだい」
「もうお別れです。さようなら、三根夫さん。あなたはわたしをかわいがって、いろいろおもしろいものをくれました」
「お別れなんて、そんなことをいうと心細くなるよ」
「
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