ッド博士から秘密の指令をうけて、非常にむずかしい行動にうつることとなった。もちろんそれには、帆村荘六がついていて、できるだけ手落ちのない計画をたて、準備をしたのであったが。
 三根夫の冒険である。その冒険に、隊員たちの全部の運命がかかっていた。
 その三根夫は、ある日、なにくわぬ顔で、サミユル博士邸をおとずれて、れいのハイロに会いにきた。三根夫は、紙でつつんで、赤いリボンをかけた四角な箱を抱えていた。その箱の中にはなにがはいっているのであろうか。三根夫はいまや冒険の第一歩を踏みだしたのである。


   三根夫の変装


 この日ハイロは、三根夫少年をつれて、この怪星の中の名所を案内するやくそくになっていた。ハイロは、三根夫のおかげで、ずいぶん富をふやした。そして三根夫とも仲よしになって、三根夫がたのむことについては、できるだけ便宜《べんぎ》をあたえているのだった。
「ぼく、この国の名所を見物したいなあ。まだすこしも見ていないんだもの、ハイロ君、ぼくを見物につれていってくれない」三根夫がそういいだしたとき、ハイロは困った顔をして、
「それはできないことですよ。この国の人でないと、この国の中を自由に歩くことはできません。見つかれば、三根夫さんはすぐとらえられて、牢の中へほうりこまれ、死刑になってしまうでしょう。だから、そのことばかりはだめです。あきらめてもらいましょう」と、はっきりいった。
 しかし三根夫は、あきらめなかった。なお、いろいろとハイロにねだったり、質問してはかれの考えをいったりした。
「それじゃあ、ほくがきみたちとおなじような顔や身なりをしていれば、それでいいんでしょう。そんなことは、わけないや、ねえハイロ君。ぼくのために、きみとおなじ顔つきのお面をこしらえてくれたまえ。頭からすっぽりかぶれるような構造になっているのがいいね。それからきみの服を貸してくれたまえ。なるべくすそが長くて、足がかくれるようなのがいい。そして、他にきみたちの仲間がいるときは、ぼくは決して口をきかなければいいんでしょう。ねえハイロ君、そうしようよ」
 そういわれて、ハイロはしぶしぶしょうちしてしまった。
「じゃあ、そうしますか。しかし、へたをするとたいへんなことになるがなあ」
「大丈夫だよ、ハイロ君。ぼくは、へまなことをやりゃしないよ」
「それでは、お面と服と靴は、わしが用意をしま
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