力もないのに、からいばりをしたり、むちゃをする者は大きらいだ」
「なにを。千二、なまいきな口をきくと、ただではおかないぞ」
そう言っているとき、はるかのかなたから、ごうごうと大きな音が近づいて来た。
丸木兵団長は、その音を聞きつけると、とびあがってよろこんだ。
「ああ、来たぞ。地底戦車隊だ。さあ今にみろ。ロロ公爵も、元の王子も、これで灰になって空へまいあがるだろう。どりゃ、一つゆるゆる見物するかな」
と丸木は、にやりと笑って、ペペ山の方にむきなおった。
71[#「71」は縦中横] 硝煙の岡
千二少年は、ペペ山がこれからどうなるかについて、しんぱいであった。
しかし、丸木のようすを見ていると、丸木はペペ山の爆破に夢中になっていて、千二のいることをわすれている。
(あ、今だ。にげだすのは……)
ペペ山のこともしんぱいだが、千二は、早く蟻田博士や新田先生のもとへ、かえりたかった。それで千二は、丸木のすきをうかがって、そこをにげだした。
にげだしたはいいが、どっちの方へいっていいのか、わけがわからなかった。
「困ったなあ。さっきは、こっちの方からやって来たように思う
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