んです」
「なぜだ。何がたくさんだ」
「だって、丸木さん。僕は地球の人間だから、地球博物館なんか、ちっともおもしろいことはありませんよ」
「ああ、そうだったな。じゃあ、土星から逃げて来た動物を見せてやろう。そいつはもう数万年も飼ってあるのだ」
「えっ、土星の動物ですって」
そう言っているとき、どこからあらわれたか数人の火星兵が、丸木のそばへとんで来た。
「ああ、兵団長。わが軍は苦戦ですぞ。すぐクイクイ岬へおいで下さい」
70[#「70」は縦中横] 地底戦車
火星兵団長の丸木のところへ、三人の部下が伝令にやって来て、クイクイ岬でわが軍は苦戦をしているというのだった。
丸木は、目をぐるぐる動かして、おどろきの表情を示し、
「わが軍が苦戦だというが、一体、何者とたたかっているのか」
「さあ、それが、よくわからないんですが、敵の立てている旗を見ると、むらさきの地に、まん中のところに白い四角をくりぬいてあります」
「なに、むらさきの地に、まんなかのところが白い四角形にぬいてある旗? はてな、どこかで、見たような旗だが……」
「なにしろ、クイクイ岬のわが兵営が、いきなり、焼きう
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