っていますから、また、あとにして下さい」
「なにっ。いやだというのか」
丸木は、千二をとらえて離そうとはしない。
「いやだも何もないよ。ここは火星国だ。おれは、火星兵団長であり、また戦争大臣だ。おとなしくおれの言うことを聞いた方がとくだぞ」
千二は、はじめちょっとおどろいたけれども、だんだん気がおちついて来た。
「丸木さん。いやだと言っているわけじゃないんです。博士と先生に、ひとこと話をしていきたいと思ったんだが、あなたがそういうのなら、つれていって下さい」
「おおそうか。なかなかよろしい。そう来なくちゃいけないよ。これで、あらたまって言うようでおかしいが、おれは、君が大好きなんだ」
丸木に好かれるとは、めいわくな話であった。
「丸木さん。僕をどこへつれていってくれるのですか」
「まず、おれの屋敷へいこう」
「あなたの屋敷ですか。何かおもしろいものがありますか」
「おもしろいものならいくらでもある。第一、おれが地球に関するいろいろなものを、どのくらいたくさん、あつめているか、地球博物館というのを見せてやろう」
千二は、これを聞くと、首をふって、
「ああ、そんなものは、もうたくさ
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