生を、はげますように言った。そう言われて、先生も、いやとは言えなくなった。
「もちろんですとも。どこへでも、いきますよ。われわれは、大宇宙にある第一線部隊ですね」
「うむ、そうだ。だから、どんなことがあっても、負けられんのじゃ」
 博士は、拳をふりあげて、言いはなった。
 千二は、この時、望遠鏡のプリズムをうごかして、大空艇の後方を見わたした。
「ああ、見える。地球が見える」
 千二は、思わず、ため息をついた。
 見える見える、地球が、大きな球のかたちをして、雲にとりまかれつつ、宙に浮いている。雲の間から地表が見える。地表は、まぶしいまでに、明かるく光っている。アメリカ大陸らしいものが見える。なんという壮観であろう。
 雲が、ぱっと光ったように見えた。とたんに、雲のさけ目から、へんな青白い光りものが見えた。それはモロー彗星だった。
 丸木艇を追って、大空艇は、なおも、まっくらな空間を、まっしぐらに飛んでいく。
「博士、こんなに追いかけているのに、一向追いつきませんねえ」
 と、先生が言えば、蟻田博士は、
「うむ、困ったものじゃ。実を言えば、これぐらいの速度を出すエンジンで、十分だろうと
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