火星人対最後の人間の空中死闘だ!
 火星人が勝つか、地球人類が勝つか。
 空中において、いよいよ最後の運命をかけた一大決戦の火ぶたは切られたのである。
 ああしかし、こっちは蟻田艇ただ一台、それにたいし敵の宇宙艇は、かぞえられないほど、どっと蟻田艇めがけて攻めてきた。
「博士、大丈夫ですか」
 と、新田先生の顔色もかわった。
「博士、勝ってくださあい」
 と、千二も一生けんめいなこえで、博士をはげました。
「勝ち負けはわからん。ただ、各員大いにふんとうするだけだ。――そら来たぞ! 新田、撃て!」
 蟻田艇めがけて、火星の宇宙艇は、束になってやってきた。いつのまにか、丸木ののった司令艇は、うしろにかくれてしまった。ずるいやりかただ。
 新田先生は、このところ射撃手である。先生は、なかなか責任がおもい。
「撃ちます」
 引金をひいた。ごんごんごんと音がして、ガス弾は白いあとをひいて、砲門をはなれていく。
 みるみるうちに、先頭の敵艇は、ま正面をひきさかれて、火をふきながら下におちていった。なにかもえやすいものが、正面のところにあったらしい。
「やった!」
 先生は、さけんだ。だが、お
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