に、ちょうどはいってきた宇宙艇を、これさいわいと、うでに力を入れて、引金をひいた。
ごうん、ごうん。
機関砲からは、ガス弾が、うなりをあげて、とびだしていく。
たちまち、火星の宇宙艇の胴中に、ミシンで穴をあけたような穴があいた。そうして、その穴からは、黄いろい煙が、すうっとでてきた。
それが、その宇宙艇の致命傷であった。
宇宙艇の巨体は、まもなく、胴のまん中から、ぱくりと二つにわれた。そうして、あわてふためき、空中にほうりだされる火星人が、黒豆を、ふりまいたように見えた。こんな痛快なことはない。
「撃て、撃て! 新田!」
博士は、はげました。
「やります!」
と、さけんで、先生は、ねらいを次へうつした。
「撃て、撃て!」
博士は、叫ぶ。
「やりますっ!」
新田先生は、敵の二番艇にねらいをつけて、引金をひいた。
ごうん、ごうん、ごうん。
ガス弾は、大空艇のへさきから、たてつづけに、撃ちだされる。
敵の二番艇は、たちまち、黄いろいけむりにつつまれてしまった。
「ああ、先生、あぶない。うしろから、やってくるのがいますよ」
千二少年が、叫んだ。
「なに、うしろから?」
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