ぶ。
「そうだ、あれは怪力線だ」
「では、わたしたちが今のっている大空艇は、やっつけられるのではありませんか。つまり、鉄のかべが、怪力線のため、どろどろととけてしまって、墜落するのではありませんか」
「なあに、大丈夫じゃ。わしは、そんなことは、ちゃんと、かんがえてあるのじゃ」
 そうしているうちに、火星兵団の怪力線は、ものすごく、大空艇にあつまってきた。
 火星の宇宙艇がはなつ怪力線は、きみのわるい光をあげて、蟻田博士たちののっている大空艇に、あつまってきた。
 さあ、たいへん。
 怪力線は、大空艇にあたって、金属でできた胴を、とろとろと、とかしてしまうであろう。そうなったら、たいへんではないか。
 しかし、博士は、大丈夫だという。
「ほんとうに、大丈夫ですか」
「まあ、見ておれ」
 博士は、大空艇を操縦して、おそれげもなく、火星の宇宙艇のまっただ中にとびこんでいく。
 敵の方では、おどろいた。ぱっと、四方に、とびのいて、みちをあけた。
 博士は、操縦桿をひいて、飛行機のように、あざやかに、宙がえりをうった。
「新田、撃て!」
 博士は、つよく、命令した。
「は」
 新田は、ねらいの中
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