、われにもどり、ここまで、にげもどったいきさつを、話していると、
「もういい、話はそのくらいにしておけ。火星兵団の宇宙艇が、向こうに見えて来たわ」
「えっ、見えましたか」
「いるわ、いるわ。わが突撃隊のいる森の上に群れている。まるで鳶《とび》が喧嘩しているように見える。おお、森をめがけて、なにか怪しい光線をかけている。あれは、鉄がとける怪力線にちがいない。お前たちも、そこにある望遠鏡をのぞいて見なさい」
新田先生と千二は、博士に言われて、望遠鏡に目をあてた。なるほど、見える。博士の言ったとおりだ。
そのとき博士が、こまったようなこえで言った。
「はて、あの中で、どれが丸木ののっている宇宙艇かしらん」
「丸木の乗っている宇宙艇ですか。それなら、ぼくがよく知っていますよ」
千二が、前へすすみ出た。
「知っているか。知っているなら、おしえてくれ」
「望遠鏡でよく見ると、わかるんです。丸木の宇宙艇には、背中のところに、赤い三角の旗が立っていますよ。それが司令艇です」
「ほう、赤い三角の旗が立っているか。うむ見えた。あれじゃな。わかった、わかった」
「丸木の宇宙艇を、まっ先にやっつけるので
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