「なんじゃ、宇宙艇が煙に……。そうか、それはたいへんだ。今、そっちへいくから、みんなに、しっかりしろと言え」
 兵団長丸木は、びっくりして部屋をとび出していった。あとには、千二一人が、床の上に長くなっている。
 たいへんだ!
 原因はわからないが、火星兵団の乗って来た宇宙艇が、今一大事である。しゅっしゅっと宇宙艇が、はしから煙になって、くずれていくという報告であった。
 火星兵団長の丸木も、これを聞いておどろいた。彼は、あわてて外へ飛出した。
「おお、こいつはゆゆしい一大事だ!」
 丸木は、ぼんやりしてしまって、煙を上げている宇宙艇を不思議そうにながめている。
「兵団長、あのとおりです。あっ、こっちの宇宙艇からも煙が出て来ました。やられた宇宙艇は、これで、もう六隻か七隻になります。どうしましょう、兵団長」
 参謀とも見える火星人が、あわてくさって丸木の肩をたたくのであった。
「おおこいつは、ゆゆしい一大事だ!」
 と、丸木はまるで夢を見ている人のように、ひとりごとをくりかえした。
「兵団長、命令を出して下さい。急ぎ地球から引上げろ! とでも、おっしゃって下さい。このままでは、我々の
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