じを、ゆるめにかかった。
「あれっ! これは、ねじがさびている。なかなかうまく、まわらないぞ。うん、うん」
 丸木は、うなりながら力いっぱい触手でもって、ねじをゆるめたのであった。ところが、あまり力を入れすぎたものだから、ねじの一つが、ぽろんともげ、こつんと音を立てて下に落ちた。
「ああっ、痛っ!」
 千二が、悲鳴を上げた。
「おお、かわいそうに……」
 丸木はあわてた。
 千二は、もだえながら、ぱたりと下に倒れてしまった。
「しまった。千二よ、死んじゃいかんぞ」
 丸木が、少年のそばへ、かけよろうとした時、この室にとりつけてあった警報のベルが、けたたましく鳴り出した。
 じゃん、じゃん、じゃん、じゃん。
「おお、警報ベルだ。どうしたのかな」
 丸木はびっくりして立ちすくんだ。
 その時、かべにしかけてあった高声器から、大きな声で火星語が鳴り出した。
「兵団長、たいへんです。わが兵団は、ただ今大損害を受けつつあります。すぐお出でを願います」
「大損害とは、どうしたんだ。何事がはじまったのか」
「たいへんです。宇宙艇がぽかぽかこわれていくのです。どんどんかけて、煙のように消えていくのです
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