いるだろう。そら、そこにいる火星先生にも一発……」
と、博士は楽しそうにピストルを音もなく撃ちまくる。そのうちに、火星兵の誰かが、これを知らせたものと見え、宇宙艇が林立する本隊の方から、火星兵部隊がどっと押しだして来た。
ちょうどその時、大江山捜査課長のひきいる突撃隊の先頭が、ついに山のいただきに顔を出した。さあ、大合戦だ!
火星兵と人間突撃隊との大合戦の幕は切って落された。
大江山隊長は、こんどこそこの山に屍《しかばね》をさらすつもりで、自ら突撃隊の先頭に立って、おどり上って来た。
「突撃隊、つっこめ! 恐れてはならん、おちついて、一発ずつ正確な射撃をしろ! 第一隊は正面、第二隊・第三隊は左へいって、横合から攻めろ。第四隊以下は、我らにかまわず、敵の本隊へ突入せよ!」
「うわあっ、うわあっ」
のどもはりさけよとばかり、突撃隊は、ときの声をあげて、火星兵の中におどりこんでいった。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷく、ぷく、ぷく。
火星兵部隊の方でも、何だかわからないが、しきりに怪しい声をあげ、人間突撃隊を踏みにじろうと、押出して来る。まるで人間タンクの大群が、どんどん前へ出
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