であった。
それまで怪人丸木は、ぼんやりと立っていたが、ポンプがとまると、彼は急に元気になる。
彼はまず例の長いマントを、するりとぬぐ。マントの下は例の通り、太いドラム缶の胴に、西瓜《すいか》のような頭がのっており、手や足と来たら、針金の少し太いやつを組立てて作ったような、妙に細いものであった。
彼は、手を上にのばして、まず大きな頭をすっぽりとぬぎ、下におく。
これがすむと、胴中《どうなか》に手をかけて、こそこそやっていたかと思うと、そのドラム缶のような胴が、真中から、たてに二つにわれる。
すると中から、赤黒い異様な生物が、大きな目をぎょろりと光らせて、はい出して来る。まるでたこのようなかっこうだ。頭の下には、胴がほとんどなくて、たくさんの根のようなと言うか、触手《しょくしゅ》のようなと言うか、へんにぐにゃぐにゃした触手が生えている。
彼はそのぐにゃぐにゃした触手を、袋の底にいっぱいに広げる。その時頭は、もちろん敷物の上においたフットボールの球のような有様だ。そこで彼は目をあいたまま、ねむりはじめるのだった。そうして、今も彼はよく眠っているのである。
怪人丸木は、蚊帳のよ
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