もまた片づいたか。あと、ゆだんがならないから、見かけたら、すぐ追いかけて、人間の乗っているロケットをとかしてしまえ」
怪人丸木は、そう言って、部下にしかと言いつけた。
こうして、ロケットは、いくつとなく、火星兵団のために怪しい最期をとげてしまった。
地球の人々にも、ロケットの最期のことがだんだん知れて来た。そうしてついに、宇宙へとび出すことが、たいへんあぶない状態にあることがわかった。
48[#「48」は縦中横] なさけの先生
さて、ある朝のことであった。
怪人丸木は、まだ宇宙艇内の寝室の中で、しずかにねむっていた。
火星人は、一体どうしてねむるのか、たぶん、人間はそれをよく知らないであろう。
怪人丸木は、寝室の二重戸を下すと、大きな一つの袋の中にはいる。それは、蚊帳《かや》のように四角になっていた。だが、空気は、もれないような仕掛であった。
その袋のすそにポンプがあった。
そのポンプを動かすと、袋の中の空気がどんどん出ていく。そうして圧力が低くなる。圧力計の指針がぐっと左に動いて、赤いしるしのついているところまで来ると、そこでポンプは、しぜんにとまるの
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