という間に、ピート大尉の乗ったロケットは、氷の塊が熱した鉄板の上に置かれた時のように、外がわからどろどろととけ出した。
 どろどろととけ出したロケット!
 全く不思議な光景だった。
 ピート大尉の乗ったロケットは、見る見るうちに、空間から消えてしまった。
 ロケットのあとをここまで追いかけた火星の宇宙艇は、任務を果したので、うしろへもどりながら、マルキ総兵団長のところへ電話で報告をして来た。
「ピート大尉のロケットは、完全にとけ終りたり」
 怪人丸木は、それを聞いて、
「ふん、そうか。それで一先ず片づいた。火星まで行かれてたまるものか」
 と、安心した。
 しかし、安心はまだ早かった。
 ピート大尉が火星兵団の宇宙艇にやられてしまったことが、まだ人間の世界には知れていないと見え、同じアメリカのところどころから、別のロケットが、火星の方に向いて出発した。その数は五箇であった。
 怪人丸木のところへ、この報告がとびこむと、彼はまたそのロケットの追撃を命じた。そうしてロケットは、いずれもピート大尉の時と同じく、不思議にも、どろどろとけてしまって宇宙から消えて行った。
「ほう、そうか。今度
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