博士をつきのけてまでも、佐々刑事の宇宙電話を聞く気にはなれなかった。次の機会を待つよりほか仕方がないであろう。
 だが、このまま引っこんでしまうのは、たいへん惜しかったものだから、
「博士、今の電話は、火星から伝わって来たもののように思いますが、違いますか」
 博士は、そうだとは言わなかった。が、そうでないとも言わないところをみると、たしかに火星からの通信に違いないと、先生はさとってしまった。
「博士。火星人が動物でないと言うのは、ほんとうですか。動物でなければ、一体、何ですか」
「ふうん、そのことだ。が、人間には、とてもむずかしすぎる問題で、言ってもわかるまい」


   45[#「45」は縦中横] おそろしい仮定《かてい》


 実に奇怪な話ではある。火星人は、動物でない――と、佐々刑事は言うのだった。
 蟻田博士は、それについて、いくら新田先生に説明してもわかるまいと言って、話をしようと言わない。
 新田先生は、ぜひともこの重大な、なぞの言葉を解いてしまいたいと思うのだった。これは博士の力を借らずに、自分の力で解いて、博士にぶっつけるより外はない。
 そこで新田先生は、自分で、こ
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