星人か。あの、火星人……」
 と、先生は思わず大きな声で叫んだが、その後で首を左右に振り、
「うそだ、そんなことはうそだ。私は、これまでにたくさんの火星人を見たが、君たちのような、そんなぐにゃぐにゃの体をしてはいないし、またそんなに小さくはない。だから、うそだ」
 と言った。すると怪物は、たいへん不満らしい言葉つきで、
「私たちが火星人でなければ、どこにほんとうの火星人がいるものか。私たちは火星人だ」
「いや、違う。火星人は、大きな強い胴を持っていて、背も我々人間と同じくらいだ。それから、ちゃんと人間と同じような首を持っている。もっともその首は、よくころげ落ちるので、ちょっとへんだが……」
 と、そこまで言うと、先生の話を聞いていた火星人は、急にからからと笑い出した。
「何がおかしい」
「いや、それでわかった。あなたの言うのは、火星兵団の隊員のことだろう」
「君たちは、火星兵団を知っているのかね」
「もちろん知っているよ。しかし、人間なんて、ばかなものだね。私たちと火星兵団の隊員とが、同じ火星人だということに気がつかないのかしら。ほっ、ほっ、ほっ」
「君たちと火星兵団の隊員とは、同じ火
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