りおろすのをとめた。
「ええっ、その減圧幕とは、どんなもの?」
 いきなり減圧幕というのが、とび出して来たので、先生は面くらった。
「減圧幕というのは――つまり、私たちの体を、まもってくれているすきとおった幕だ。地球の空気は、たいへん濃いのだ。私たちは地球の空気の中に、そのままはいることは出来ない。強い空気の圧力のため押しつぶされて、小さくなって死んでしまうのだ」
 怪物は自分の体の秘密について、不思議なことを語り出した。先生は、それを聞いているうちに、重大なことに、気がついた。
「じゃあ、君たちの国では、もっと、うすい空気の中で暮しているのだね」
「そうだとも」
「君たちの国というのはどこだ。もしや、君たちの国は火星じゃないのかね」
 と、新田先生は、地底の怪物に尋ねた。
 地球にくらべると、ずっと、うすい空気の中に住んでいるというから、火星ではなかろうかと思ったのだ。
 すると怪物は、
「そうだとも。我々は、火星人なのだ。私はロロという名前だ。そばにいるのはルルだ」
 と、たいへんなことを白状してしまった。
 それを聞いた新田先生の驚きは、非常なものであった。
「ええっ、君たちは火
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