をかため、この怪物とよく話をしてみようと思った。
「私でよかったら、助けてあげようが、どうすればいいのかね」
 新田先生は、例の変話機を口にあてて、ものを言ってみた。
 怪物は驚いた。新田先生が、思いがけなく火星語を使ったので……。しかし、それは別に驚くことはない。先生は火星人から分捕った変話機を口にあてて、使ってみただけなのだから。
「ほんとうに、私たちを助けてくれますか」
 怪物は、新田先生の顔を見て、喜びの声をあげた。
 が、急にがっかりした様子で、
「いやいや、だめだ。蟻田博士でないと、私たちの取扱い方がわからない。せっかくだが、あなたでは、だめですよ」
 そう言って、怪物はしおれてしまった。
「何、わけがないじゃないか。私は、この檻を破って君たちを出してあげよう」
 そう言って先生は、そばに落ちていた鉄の棒を拾いあげると、檻の弱そうなところを打とうとした。
「ま、待った、待った」
 と、怪物は叫んだ。
「えっ」
「そんなもので打っては、減圧幕に穴があいて、こわれてしまう。減圧幕に穴があけば、私たちは、一ぺんに死んでしまう」
 と、怪物たちは、声をそろえて、新田先生が鉄の棒をふ
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