おうとも、ぜひとも、警官隊でもって、火星兵団をつかまえるようにと厳命しておられるのだ」
「課長さん。それはどう考えても無理な話ですよ」
と、新田先生は、正直に考えを言った。しかし、先生とて総監や課長の苦しい胸の中を察しないではなかった。
火星兵団の先遣隊を討伐に向かった決死警官隊は、どれもこれも、ひどい損害をこうむり、本庁には次々に、全滅の報告が舞いこんだ。
東京市内の警戒のため、夜通し町の辻に立って、任務をつづけている大江山課長は、その報告がやって来るたびに、さらに顔を暗くした。
新田先生は、いつも課長のそばについていたが、課長の苦しそうな表情を見るにつけて、先生もまただんだん苦しくなって来た。
(これは、こんなことをしていたのではいけない。何とか、ここで我々がもりかえさなければ……)
先生は、どうしたらよいかとそれを考えたが、すぐに名案も浮かんで来ない。
「ねえ、新田さん。せめて佐々刑事に連絡をとる方法がないものかねえ」
「さあ、困りましたな」
と、先生は首を振って、
「もう佐々さんが、山から下りて来てもいいころなんですが、何をしているのでしょうね」
新田先生は、佐々
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