間があたりまえに向かったのではとても相手にならないが、変話機のおかげで、東京における火星人の人間狩の計画は、夜のふけるにつれて、めちゃめちゃになってしまった。
 警視総監は、別に命令を出して、火星のボートがたくさん着陸している山梨県の山奥へも、討伐隊を向けたのであった。ところが、この方は大失敗に終った。数百名からの、警官隊は、火星兵団のため見事にやっつけられてしまったのである。
「とても、警官隊ではだめです。兵隊さんに出かけてもらわなくては、とても勝味がありません」
 と、心細い報告が大江山課長のもとへ、届いたのであった。
「ふうん、残念だ」
 と、課長はその報告文を手にして歯を食いしばった。
 新田先生はそのそばにいたものだから、悲しむべき警官隊の敗退を、すぐ知ることが出来た。
「ねえ、大江山さん、失礼ながら警官隊だけでは、火星兵団はどうにもなりませんよ。軍隊を向けるにしても、重砲か重爆撃機を持っていかなくては、とても攻略は出来ないでしょう」
 と、自分の思うところを述べた。
 課長はだまってうなずいた。
「だが、軍隊を出すということは、そうかんたんにいかないのだ。総監はどんな目にあ
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