火星人は、地球の人間のことを、前からくわしく研究して知っていたけれど、人間の方では、火星人の研究をしているものが、ほとんどいなかったのであるから、仕方がないであろう。
だが、ついに火星人の体の秘密が、すっかりわかる日がやって来たのである。実にすばらしいことだ!
それは、一体誰が答えを出したのであろうか。それが、誰であったかをここで言ってしまうよりも、私は、その後の新田先生の一生懸命な働きについて、お話をするのがいいだろうと思う。
新田先生が、火星人の変話機という機械をみやげに、東京へもどって来たことは、前に言った。そうして先生は大江山課長などに、火星人が人間狩をはじめるから、用心するようにと知らせた。そうして先生は、火星人からうばって来た変話機を用いて、しばしば思いがけない手柄を立てたのであった。何しろ火星人が、何かものを言うと、その意味がすぐさまこっちにわかるので、火星人はよく不意をうたれて追っぱらわれるようなことがあった。
だが、火星人は、いつも大江山課長を隊長とする警察隊のために、追っぱらわれるだけで、ついぞつかまったことはない。何しろあの強力な火星人のことであるから、人
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