。僕たちは、人間狩に出て来た火星人を生けどりにしたと言うんで、たいへんほめられたね。ところが、あの火星人という奴は、僕たちが投綱でひっくくってみれば、足はぬけるし、首もぬけちまうしさ、胴中ばかりみたいになって、ごろごろころげ出したろう」
「そうだ、そうだ。そうして戦車にぶつかって、火星人の胴は、こなごなにこわれてしまったんだ」
「うん、その時、あのゴムだこみたいなへんなものが、胴の中からころがり出したんだが、あれは一体何だろうねえ」
「あれは火星人のはらわただよ。きっとそうだ」
「おかしいなあ。はらわたなら、ぐにゃぐにゃしているはずじゃないか。僕は、はっきり、みたんだけれど、ゴムだこは干物みたいだったぜ。そうして、僕の目には、その干物みたいなものに、たしかに首がついていたように見えた。首だけではない、大きな目がついていたよ」
「そうかしら。そんなばかばかしいことはないだろう。はらわたに首があったり、目があったり……」
「でも、たしかにそうだったんだから仕方がないよ。だから、不思議だと言うんだ」
「そうかなあ。ほんとうかなあ。ほんとうだとすると、なるほど、これは不思議だ。胴中から首がある
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