て、手さぐりで、はいだしていった。
 しばらくはっていくと、ぼうっと薄桃色の光が見えた。
(しめた、あれが出口だろう)
 と、はいだしていったが……。
 穴の入口の、うすもも色の光りもの!
 監禁のうき目にあっている先生は、ここを逃出したい一心で、これに近づいた。
 すると、その光りものは火星人だということがわかった。
(しまった!)
 と、思った時にはもうおそかった。
 火星人は、くるりと後をふり向き、先生の方へのこのこ歩いて来た。そうして、右手をふり上げたかと思うと、びゅうんという、うなりとともに、何だか鎖のように固いものが飛んで来て、先生の背をぴしりと打った。
「ああっ!」
 先生は、思わず悲鳴を上げて、そこへ、へたばった。
 火星人は、またぞろ右手を上げた。
 先生はそれを知っていたが、さっき強く打たれたいたみ[#「いたみ」に傍点]で、もう逃げることが出来ないのだった。
 やがてまた強い一撃が、先生の頭の上に、降って来るかと、先生は目をつぶった。
 しかし次の一撃は、いつまでたっても、上から、降って来なかった。
 不思議に思った先生は、おそるおそる顔を上げた。すると火星人は、い
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