。何かどなりつけてやりたかったが、あまりに息切れがはげしくて、声を出そうにも、声が出なかった。
 下になっている火星人は、両手、両足を動かして盛にもがいた。
 ひゅう、ひゅう。ぷく、ぷく、ぷく。
 火星人は、妙な声をあげてうなった。
 新田先生は、この時火星人の体について、重大な発見をした。
 それは、ひゅうひゅうぷくぷくと言う声が、火星人の口から出ていないで、のどのあたりから出ていることだった。
 先生は、おどろいて火星人の、のどを見た。すると火星人の首は、もう少しで、肩から外れそうになっていた。
 やっぱり、首なしの生き物なのだ。火星人は――。
 ひゅうひゅうぷくぷくの声は、首と肩とのつぎ目のあたりから、もれて来るのであった。
 首の外れる生物! 首なしの生き物!
 そんな不思議な生物が、この世の中にあっていいものか。
 気がついて、先生はもう一度火星人の目を見直した。
 目は相かわらず、ガラス玉のように遠いところを見つめていた。そうして少しも動かないのであった。まるでつくりものの目だ。
 火星人の、のたうち廻るのを押さえつけながら、先生は苦しい息の下に、なおも敵の体に気をつける努
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