界のことなら、どの人間に相談してもいいのだと、思っているらしかった。
 先生は、はからずも人間の代表に選ばれて、むしろ、たいへんめいわくだった。
 どうしたものかと、なやみながら、ふと前を見ると、怪人丸木のまわりには、いつの間にか例のドラム缶に、細い手足をはやしたような火星人が、たくさん集って来て、しきりにこっちを見ている。
 先生は、その時、火星人が、まん中に妙な機械を抱えこんでいるのを見つけて、あれは一体何であろうかと、不思議に思った。それは、ラジオの機械の上に、うちわを立てたような機械だった。先生がこっちから何か言うと、丸木以外の火星人は、その機械の方に、ねっしんに顔をよせる。
「どうしても、そんな相談に、約束は出来ません」
 先生は、きっぱり言った。
「まだ君は、そんなことを言うのか」
 怪人丸木は、いよいよきげんを悪くした。
 すると、他の大勢の火星人も、とつぜん奇妙な声を立てて、騒ぎ出した。
 その時先生は、その大勢の火星人が、大事そうに抱いているへんな機械が、ひょっとすると、人間の話を、火星人にわかるように直す変話機ではないかと、気がついた。
 その時先生は、とつぜん火星
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