る。先生の顔は朱盆のようにまっ赤だ。
 先生は、怪物を床にたたきつけてやろうと思って、えいやえいやと腰をひねったが、この怪物の力の強いことといったら、話にならない。
 そのうちに、怪物が急にだまりこんだ。と思ったら、新田先生は、頭にはげしく一撃をくらった。あまりはげしくなぐられたので、先生は、頭がわれてしまったかと思った。
「うぬ、負けるものか」
 先生は、がんばった。
 だが、それにつづいて、また第二の一撃がやって来た。それは、前よりもさらに強い一撃だった。さすがの先生も、
「あっ!」
 と言って、両手で頭をおさえた。そうして大きなひびきを上げて床の上にたおれてしまった。
 怪物丸木は、妙な声をあげた。それは、うれしそうに笑っているようなひびきをもっていた。
 千二は、おどろきのあまり、さっきから失神したまま、丸木の手にかかえられていた。
 丸木は、つかつかと先生のたおれているそばへやって来た。そうして腰をかがめて、先生の様子をうかがった。
 先生が、曲げていた腕を、ぐっと伸ばした。
「ふん、まだ生きているな」
 丸木は、そう言うと、片足をあげ、新田先生の鮮血りんりたる頭を、けとばす
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