ようなかっこうをした。そんなことをされれば、先生は、ほんとうに死んでしまう。
あわれ新田先生も、ついに怪物丸木のために、け殺されるかと思われた。そんなことがあれば、千二のなげきは、どんなに大きいだろうか。
重傷を受けて、床上に苦しむ先生を、何とかして助ける工夫はあるまいか。
ちょうど、その時であった。蟻田博士の秘密室の扉が、ばたんとあいた。
「待て、曲者《くせもの》!」
と、大ごえをあげて、室内へ飛込んで来た者があった。
丸木は、ぎょっとしたようであった。
入口の方へふりむくと、そこへかけこんで来たのは、佐々刑事と、もう一人は制服の警官だった。
「おう、手荒いことをやったな」
と、新田先生の倒れている姿をみとめ、丸木の正面にまわり、
「おや、お前は例の崖下で見た、首のない化物だな。いいところでお目にかかった。おい君、綱をつかって、こいつをふんじばってしまおう」
と、連《つれ》の警官に目くばせした。
丸木は、うーう、うーうとうなっている。新田先生一人さえ、かなりもてあましぎみだったのに、今度は二人の新手《あらて》が飛出した。ことに佐々刑事とは、この前、崖下で組打をやり、
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