たんはずれた首を、胴の上に取附けようと、一生けんめいにつとめているものらしかった。
 人間が、首をおとして生きていることも、不思議きわまる話であるが、一たん下におちた首を、もとのところへ取附けようとするのも、へんな話であった。
 読者は、こんなばかばかしい話に、あきれられたことと思う。まったくのところ新田先生も、この有様を見て、あきれきっているのである。
 だが、これはまだ説明してない、一つの秘密があるのだ。それが何であるかは、まだ話をする時期になっていない。その秘密は一体どんなことであるか。当分読者のみなさんにおあずけしておく。
 さて、新田先生は、この時、すてきな機会をつかんだ。
「待て、新田先生」
 とつぜん、丸木が叫んだ。丸木がはじめて声を出したのである。
 先生はおどろいた。
 首のない怪物が、ひょいと首をのせたかと思うと、とたんに大きな声を出したのにもおどろいたが、いきなり自分の名を呼ばれたのには、とてもびっくりした。
 どうして、そんな魔法のようなことが出来るのであろうか。とっさの出来事で、先生にはそれがどういうわけだか、一向わからなかった。
「何だ、降参するか」
 先生
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