みうちしたことがありますが、それは体が、たいへん固いやつでした。まるで、鉄管のような固い体を持っていました。それから、大きさも、ずっと大きいやつでした」
「ふうむ、そうかねえ」
 先生は、小首をかしげた。
 新田先生と千二少年とは、あくまでも、その地底の怪物の正体をつきとめる決心をして、穴の中へ下りていく道を探した。
 ところが、その道は、どこにあるのか、なかなか見つからなかった。
 そんなことで、まごまごしていた二人は、とうとう、かなりの時間を費してしまった。
 もちろん、新田先生は、蟻田博士がやがてかえって来るだろうから、早くこの地下室を引上げなければならないと思っていたのであるが、ふと気がついてみると、もうぐずぐずしておられないほど、時間がたったことがわかった。
「千二君。もう、ここを引上げよう。ぐずぐずしていて、蟻田先生に見つかると、たいへんなことになるから……」
「ええ、わかりました。でも、残念ですねえ。もっと、あの怪物をよく見たいのですが」
「仕方がない。この次のことにしよう」
 二人は、ふたたび例の狭い階段の下へ来た。そうして、千二少年が先に、先生がその後からついて、その
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