の外まわりをまわった。
(どこかに、入りこめる穴があったように思っていたが……)
先生は、その建物の床下に、空気を通じるための穴があって、そこに鉄の格子がはまっていたことを思い出したのであった。それで先生は手さぐりで建物の外をさぐってまわった。気はいらいらするが、もしも相手が生き物だったら、たいへんだと、一生けんめいに、はやる心をおさえた。
だが、一体何だろう、あの音は?
(あっ、穴だ!)
先生の手が、穴にふれた。四角い窓のようにあいていた。
(おや、鉄格子が、はまっていたはずだが、外してしまってあるじゃないか」
鉄格子は、なくなっていた。誰が外して持っていったのであろうか。
窓のところから、すうと風が出て来るのが、はっきり感じられた。
ごとん。
またあの怪しい音がした。どうも人間がいるらしい。
先生は考えた。どうしてやろうか、と。だが、ぐずぐずしていられないことはたしかであるから、思い切って、先生は床下に向かって声をかけた。
「誰だ、そこにいるのは?」
ごとん――と、また音がしたけれど、へんじがない。
「そんなところにはいりこんでいては、困るじゃないか。用があるなら
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