もまた片づいたか。あと、ゆだんがならないから、見かけたら、すぐ追いかけて、人間の乗っているロケットをとかしてしまえ」
怪人丸木は、そう言って、部下にしかと言いつけた。
こうして、ロケットは、いくつとなく、火星兵団のために怪しい最期をとげてしまった。
地球の人々にも、ロケットの最期のことがだんだん知れて来た。そうしてついに、宇宙へとび出すことが、たいへんあぶない状態にあることがわかった。
48[#「48」は縦中横] なさけの先生
さて、ある朝のことであった。
怪人丸木は、まだ宇宙艇内の寝室の中で、しずかにねむっていた。
火星人は、一体どうしてねむるのか、たぶん、人間はそれをよく知らないであろう。
怪人丸木は、寝室の二重戸を下すと、大きな一つの袋の中にはいる。それは、蚊帳《かや》のように四角になっていた。だが、空気は、もれないような仕掛であった。
その袋のすそにポンプがあった。
そのポンプを動かすと、袋の中の空気がどんどん出ていく。そうして圧力が低くなる。圧力計の指針がぐっと左に動いて、赤いしるしのついているところまで来ると、そこでポンプは、しぜんにとまるのであった。
それまで怪人丸木は、ぼんやりと立っていたが、ポンプがとまると、彼は急に元気になる。
彼はまず例の長いマントを、するりとぬぐ。マントの下は例の通り、太いドラム缶の胴に、西瓜《すいか》のような頭がのっており、手や足と来たら、針金の少し太いやつを組立てて作ったような、妙に細いものであった。
彼は、手を上にのばして、まず大きな頭をすっぽりとぬぎ、下におく。
これがすむと、胴中《どうなか》に手をかけて、こそこそやっていたかと思うと、そのドラム缶のような胴が、真中から、たてに二つにわれる。
すると中から、赤黒い異様な生物が、大きな目をぎょろりと光らせて、はい出して来る。まるでたこのようなかっこうだ。頭の下には、胴がほとんどなくて、たくさんの根のようなと言うか、触手《しょくしゅ》のようなと言うか、へんにぐにゃぐにゃした触手が生えている。
彼はそのぐにゃぐにゃした触手を、袋の底にいっぱいに広げる。その時頭は、もちろん敷物の上においたフットボールの球のような有様だ。そこで彼は目をあいたまま、ねむりはじめるのだった。そうして、今も彼はよく眠っているのである。
怪人丸木は、蚊帳のよ
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