宝物の音盤と、謎を解く音叉を、紙に包んだ。
「さあ、こっちへ来い」
白木は、にっこり笑いながら、悠容《ゆうよう》とせまらない態度でいった。そして私の腕をひったてると、隠《かく》し扉《ドア》を開いて、さあ先に入れと、合図《あいず》をした。
危地突破《きちとっぱ》については、日頃からの白木の腕前を絶対に信頼していいであろう。今度もわれわれの勝利である。
底本:「海野十三全集 第7巻 地球要塞」三一書房
1990(平2)年4月30日初版発行
初出:「講談雑誌」
1942(昭和17)年1月号
入力:tatsuki
校正:浅原庸子
2003年3月23日作成
2003年5月11日修正
青空文庫作成ファイル:
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