るでしょうね」
「袋探偵も、もっと自分の下に人員を殖やさないと、こんな目にあい続けるだろう」
「人件費が高くつくので、人が雇えないのでしょう」
 それは本当だった。しかし袋探偵としては、既に烏啼の重要書類を写真にうつしたものを握っているので、烏啼の部下があざ笑っているほど歎いてはいない。
 水鉛鉱の一件は、その後どうなったのか、話を聞いていない。



底本:「海野十三全集 第12巻 超人間X号」三一書房
   1990(平成2)年8月15日第1版第1刷発行
初出:「仮面」
   1948(昭和23)年2月号
入力:tatsuki
校正:原田頌子
2001年12月29日公開
青空文庫作成ファイル:
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