番ゆっくり動いている白い道路へのり移るのです。のり移るときは、両足をそろえて兎《うさぎ》のようにぴょんととびのるのです。またいではいけません」
 博士は、ちょっとこわがる二人を両脇《りょうわき》に抱《かか》え、
「一ィ二ノ三ッ!」
 で、白い道路にとびのった。
 とびのって見れば、なんでもない。目まわりはしない。
「これは時速、わずかに五キロです。さあその次の青い道路へのり移りましょう。こうしてだんだんと速い道路へのり移っていくのです」
 なるほど、やってみれば、なんでもないことだった。この国では自動車や電車はほとんど使わず、みんな「動く道路」で交通をしているのだそうな。


   すばらしい事業《じぎょう》


 とうとう赤い道路へのり移った。
 その頃、あかるい町が両側にある地区へはいった。人がぞろぞろ歩いている。どうも日本人らしいが、早いのでよく分らない。
 そのとき東助は急に気にかかることができた。
「先生、ぼくたちは、これからどこへいくんですか。こんな動く道路にのっていると、しまいには海の中へ放りだされるのじゃないでしょうか」
「大じょうぶです。この動く道路は、海底国の広場へ
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