結合なのである。それがうまくゆくかどうかは別として自分などには一番都合のいい組織のように思われるのである。
 何人も何人を支配したり、命令したりしない状態である。自分の出来ることだけをすればいい。自分の自然の性情や傾向のままに生きればいい。そして出来ないことは他人に任せればよい。自分の能力の領分と他人の能力の領分とをハッキリ意識することである。そして見当ちがいな真似や、余計なオセッカイや、無用な自慢などを相互にしなくなればいいのである。「君は君の好きなことをやり給え、僕は僕の好きなことをやるから」である。「君は何故そんなことをやるのか?」「なんのためにやるのか?」「そんなことはやめたらよかろう」「それは昔から例がない」「それは世間が許さない」「それは道徳的じゃない」(等)ではないのである。
 自分の生きてゆく標準を他に求めないことである。人は各自自分の物尺によって生きよというのである。それ以外にはなんの道徳も標準もないのである。一々聖人や賢人の格言や、お経の文句を引き合に出して来る必要がなくなるのである。約束や習慣はその時々に最も便宜であると思われるものを撰べばよいのである。世の中にこ
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