た。二人とも龜にでも成つた氣で、揃つて手を振りながら部屋の内を歩き※[#「えんにょう+囘」、第4水準2−12−11]りました。
『龜さんはもう出掛けたか。どうせ晩まで掛るだらう……』
 と私は子供等に聞えるやうに言つて、『こゝらで一寸、一眠りやるか……』
 私が横に成つて、グウ/\鼾をかく眞似をすると、子供等は驚喜したやうに笑ひ乍ら、私の周圍《まはり》を※[#「えんにょう+囘」、第4水準2−12−11]つて居りました。そのうちに、私は半ば身を起して、大欠《おほあく》びしたり兩手を延ばしたりして、眠から覺めたやうに四邊《あたり》を見※[#「えんにょう+囘」、第4水準2−12−11]しました。
『ヤ、これは寢過ぎた……』
 と私は失策《しくじ》つたやうに言へば、子供等は眼を圓くして、急いで床の間の隅に隱れました。私は龜の在所《ありか》を尋ね顏に、わざ/\箪笥の方へ行つて見たり、長火鉢の側を※[#「えんにょう+囘」、第4水準2−12−11]つたりしました。
『兎さん、こゝよ。』
 と子供等が手を打つのを、私は聞えない振をして、幾※[#「えんにょう+囘」、第4水準2−12−11]りか※[#「え
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